よく眠った

この数日の疲れを全部取るぐらいの勢いで、
朝からずっと寝ていた。
よくこれだけ寝られるものだと思うくらい眠った。
少し目がさめてはコンピュータに向かうけれど
完全に目が冷め切らないうちにまた眠ってしまう。
この24時間で15時間以上は寝てただろう。
まだ眠い。

本当は今日は予定があった。日本から重要な客が到着していて
迎えに行くつもりだったが、彼らはベテラン。
三四郎氏から電話が入って
ホテルに直行するから迎えは要らないということだった。

そこへ友人のIさんから電話。今日遊びに行くよということだったが
昼ごろになってまだケソン市にいるという。来訪中止。
子供たちが髪を切りにSMに行くという。
実は「マリマール」の主演女優が来ているらしく、
メイドさんたちが出かけたいらしい。
子供たちはメイドさんと出かけていった。
家内は最近また始めた壁掛け用の刺繍に余念がない。
忙中、閑ありでひたすら眠る時間を得た。

おかげですこぶる調子が良い。咳があまり出ない。
眠りすぎで頭はぼんやりして、重たいが
1週間ぐらい、こんな生活を続ければ、病気はかなり良くなる。

ただ、処方してもらっている抗生物質は1錠150ペソぐらいする。
すべての薬代合計は末っ子と2人で1日300ペソを越す。
これに抗ヒスタミンが50ペソで350から400ペソの間。
1ヶ月1万ペソを超える。
貧困家庭じゃ到底払えないなぁと思う。

末子は一度死にかけた。現在3歳になったばかりだけど
この2年間にかかった医療費合計は
彼だけで5万ペソぐらいにはなっている。
あの時、お金が用意できなかったら日向はいない。

年間世界では800万人が結核で死ぬという。
超耐性結核菌などというのが現れ、
従来の薬が全く効かないのだそうだ。
新薬となれば薬代も1錠いくらになるかわからない。

やっぱり貧困撲滅というのは理屈じゃなくて
必要なんだなと思う。

殺す武器を一切捨てて、生かす薬を買えば良いのに…

援助のあり方

いつも疑問に思うことがある。
マニラ首都圏のスクワッター(不法占拠住宅)が50万世帯だという。
1世帯5人家族として250万人がスクワッターの住民だ。
ところが援助の名の下に手が差し伸べられているのは
スクワッターとして有名地ばかり。(苦笑)

以前はマニラのトンドにそびえるスモーキーマウンテン
スモーキーマウンテンの名は噴出すメタンガスが自然発火し
いつも煙が立ち昇っていたから…スクワッターにふさわしい名だ。

ここが美観上の理由で完全に立ち退きが終わると今度はパヤタス
200人がごみ山の崩壊で生き埋めになり命を失った。
ショッキングな事件だったし、
以来、この地がスクワッターのシンボルになった。
現在もこの地に援助が集中している。

ところがだ、現実を見るとどうか…
ごみ山崩壊前の悲惨なスクワッターはいまや一つの町に変貌した。
表通りにはマーケットと思しきものまで現れ、
金持ちの町ではないことは言うまでもないが
さりとて、他のスクワッターと比べて決して貧しくはない。
診療所もでき、ロータリークラブの寄付で支援センターもできた。
裏に入ると今でもスクワッターは多く残っているが、
他のエリアと比べて特に多いわけでもない。
全部併せても1000軒はあるまい。

何故?現在パヤタスはマニラ首都圏のゴミ捨て場ですらない。
ケソン市だけのゴミ捨て場なのだ。
マニラ市やマカティ市、パサイ市などの人口集中地域のごみは
捨てられさえていないのだ。
10年も昔にゴミ捨て場は隣のサンマテオ町に移されていて、
そこが満杯になり、同町の別の場所へ。
そこも契約が切れて拒否され、
名前は忘れたが別の町に一回、移った。
しかしその町でも拒否。
またサンマテオ町に政治的に強引に捨てられている。
ここには訪れる人すらいない。

一方いまだにパヤタスには日本の援助団体が押しかけ
古着だの生活物資だのの支援を申し入れる。
もちろん現金の援助も少なからずあるだろう。
パヤタス全体が援助太りになっているのだ。

先回も日本の団体が支援センターを訪れ、
支援申し込みをしていた。
結局のところ、援助を理由に輸入関税を撤廃させ
そこで上がった利益をパヤタスに還元するということなのだが
上がった利益で、何か援助をする。
それなら関税を払ってその関税を援助に当ててくれのほうが
すっきりするだろうが…
私はそういう団体にはサンマテオを進めるのだが、
ほとんどが知名度が少なくて駄目だという。
どの援助団体も活動の実績を示すために有名地でなければ
効果を示せない。活動のインパクトが弱いのは駄目だそうだ。

ラグナ湖周辺には巨大規模のスクワッターが出来はじめている。
そこから排出される生活用水がラグナ湖汚染に
大きく影響を与え始めた。
線路脇のスクワッターは強制移動をさせられた。
残ったスクワッターには目隠しがされ、人目につかなくなった。

日本大使館前からバクララン教会に至るエイシアンシティの一角は
イエロー何とかというスモーキーマウンテンに次ぐ
巨大スクワッターだったがG.トリアスに強制移動させられ
そこで犯罪の温床を形成し問題化している。

パテロスだのタイタイには勝手のトンドを思わせる巨大なスラムが
出現している。
ここには何の援助も差し伸べられることがない。
国の援助のあり方、もう少し考える必要があるだろう。

誕生日

うちの園児の誕生日のパーティに招待されて行ってきた。
金髪碧眼のオーストラリア人の子供だ。
名前はオースティン君。
20名ぐらいの子供が招待されていた。
三分の二はうちの園児ではない。

このうち数人はうちに入ってくれるだろう。
うちの別の園児の母親もいた。
きりっとした美人で近寄りがたい雰囲気がある。
未亡人だ。
ご主人は2年前、シンガポールで10輪トラックに巻き込まれて
亡くなった。
本人はシティバンクのコンピュータ関係の仕事をしている。

2軒先が家内の出産担当の医師の家。
以前に美人で私もファンだと書いたことがある。

タバコを吸っていたら険しい顔で表に出てきて話しかけた。
「娘を待ってるのよ」
「いくつなの」
「16歳よ」
「だから、女の子はほしくないって言ったでしょ」
彼女の苦笑いを見ながら思った。
「あなたいったい何歳なの」
「37歳よ」
ぜんぜん見えない。(笑)そこに娘が友達と帰ってきた。
お母さんのほうが余程魅力的だ。

件のヨットのオーナーも同席していた。
「静かでいいところですね」
「このあたりで家賃1万ペソぐらいですよ」
「近くていいなぁ」私の家から歩いて3分。
どうやら、ダバオ、セブに続いてマニラにも拠点を置くようだ。

商談はほぼまとまった。
大幅に手数料は減額するが、カネよりも良い人に巡り合った。

私の住む町。いろんな人がいて、皆、一生懸命生きている。
そして皆、優しい。
何故、日本人の一部の人はこういう人たちに出会えないのだろう。
VRAIさんの周りには良い人がいる。
今日も電話で言われたが、そうではない。

自分で相手をそう見ていないだけなんじゃないだろうか。
私の家内も、電話で不仲を相談してくる日本人の奥さんも
実はほとんど変わらない。

良いところが見えるか悪いところが見えるか
実は観察する側の本人の目、次第なんじゃないだろうか。


どこへ向かう

フィリピンという国に関わりを持っている私たちは
日本にいるだけの人に比べて、幸せなんだと思う。
私たちは日本の戦後の成長期に似た新興国としての
隆興に直接立ち会えるし、その恩恵も受けるチャンスがある。

あとわずか15年後にはフィリピンの人口は日本を追い越す。
9000万を越したフィリピンの人口だが
20歳の人口だけを見たらとうの昔に日本を追い越している。
活力が違うのだ。
老後を恐れて金を溜め込むことしか考えない日本と
若さを武器に稼いだ金を使ってしまうフィリピン。

言い換えれば経済が停滞している日本と流れているフィリピン。
ビジネスチャンスはいわずと知れてフィリピンにある。
給料が安い分、今後の伸び白もフィリピンのほうが多い。(笑)
日本も生まれ変わろうともがいてはいる。

ただ、私の目から見たら日本は自惚れすぎだよ。(苦笑)
フィリピン人との意思の疎通ができる程度の言語能力もなく
フィリピンに来て事業を成功させようとしても
何ができるんだろう。

フィリピンのやり方があって、それを日本風にアレンジするならいい。
先ず日本があって、それをフィリピンに押し付けても
うまくいくはずがないじゃないか。

家族主義のフィリピンと個人主義の日本。
フィリピンに受け入れられたければ
先ず家族として認められなければその先はない。
家族とは運命共同体だ。
家族と運命を共にする覚悟がなければ、
フィリピンでは絶対に成功しない。
ということは日本人の個人主義を捨てる必要がある。

日本人が世界に広がっていく、そこで定着するには
日本の核家族の意識を捨てるのが第一歩。
それから、次が見えるのだと思う。

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幸福度:★★★★☆

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