衝撃

ベーナズィール・ブットーが暗殺された。
タリバーンのアフガニスタン制圧に力を貸したとも言われる元首相だ。
まだ55歳ぐらいだろう。ハーバード、オックスフィード両校で学び
父も首相、軍事クーデターで処刑されている。
コリーが大統領になるのに前後して首相になった。35歳だった。
外遊中にムシャラフのクーデターで英国亡命。帰国したばかりだ。

亡命はベニグノ・アキノに似た経歴だが、凄さが違う。
父を処刑され、不屈の闘志で首相に上り詰め、クーデターで追われ
また帰ってきた。
道半ばで倒れたが、イスラム過激派の犯行だろうか。

女が政治の場に出るべきでないというタリバーンの立場に応えるため
パキスタン軍をアフガニスタンにタリバーン援軍として出した。
タリバーンがパキスタンに根を張ったのはブットーのおかげだともいえる。

帰国後、ムシャラフろ和平交渉を行ったのが原因のように言われるが
立候補していた前内務大臣もテロの標的になっている。
おそらくはアメリカCIAとムシャラフ一派による野党切り崩しだろう。

中東、アフガン、パキスタンは混迷の度を深める事になった。
パキスタンはこの後、野党ならシャリフ以外の選択肢はない。

今日の出来事

お昼に日本からの来客とアポが在ってマニラに出掛けた。
子供たちに何もしてやっていないので、
アポが終ったらマニラ動物園に連れて行ってやろう。
そう考えて家族で出掛けた。
話が尽きない。
「じゃ、マニラ動物園にこいつら放りこんで来ます」
来客と一緒に車に乗って動物園に向かおうとしたら、
突然のスコールが降り出した。
予定を変更してモールofエイシアへ…
ここに科学開発センターというのがあって、
このイベントを見せてやろうと思った。

子供たちと別れて来客とお茶を飲んでいたのだが…
「最近、うつ病なんですよ」
「どうなるんです」
「家内がそばにくると呼吸困難になるんです」
一瞬、噴出しそうになった。
笑ってはいけないのだが、面白いうつ病患者だ。

家内からの電話が鳴った。
「パパ、6時まで入場できないの」
というわけで、今日の動物園はキャンセル。

明日があるさ…

経済成長

18世紀まで世界経済成長率は1世紀に2%ぐらいだったそうだ。
「おじいさんの古時計」の世界だ。良いものを大事に使う。
ベッドなんかは何代も藁を入れ替えて使う。
日本でも昔は布団の綿打ち屋さんなんかがあって
綿を打ち直してフカフカにして作り直す。
包丁の研ぎ屋さんや、傘の修理屋さんもいた。
鋸の目立て屋さんもいた。皆、新品のように治してくれた。

私の実家の本家なんかは父方も母方も築100年ぐらいだろう。
大きな柱や梁があってびくともしていない。
両方に蔵があって、両方に守宮の蛇がいた。
竈が在って囲炉裏も在った。天井はすすで真っ黒。
幼くて小さい私には巨大な城だった。

いまでは家も30年でぼろぼろになる。
どんどん消費財化しているのだ。
使い捨て、それが経済成長の数字を挙げる。
自転車操業をして新しい価値を生み出していかないと
終ってしまう。不変なものって土地ぐらいか…(笑)

修理屋の多い世界は貧しい世界なんだろうけれど
使えるものを何故捨てなきゃならないんだろう。

日本がおかしくなったターニングポイントは
中曽根が「輸入品を買いましょう」なんて言い出したころ
「消費は美徳」なんて価値観の転換があった頃からじゃないかな。

買い替えばかりがもてはやされる。
ついでに奥さんも買い換える。(笑)
自分だけが例外だったつもりが、熟年離婚だなんて
あるとき突然、使い捨てされる。

貧乏生活をしてみると世の中の矛盾が見えてくる。
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