ミシン

私の脇で家内がクリスマス用のテーブルクロスを縫っている。
去年の彼女の誕生日に珍しくねだられて買ったミシンだ。
お腹の子は5ヶ月になった。平和で安らげる光景だ。

日曜日の午前中は懐かしいポップスがラジオから聞こえてくる。
突然、彼女が言った。
「貴方にとって、私は何?」
ちょうどデステニィーが流れていた。
「運命の人かな…、最後の女性であることは確かだよ」
「ありがとう」そう言って彼女が微笑んだ。

特に彼女が優れているとも思わない。普通の女性だ。
でも、私が言ったことは嘘ではない。
私は彼女に命がけで惚れたというのでもない。
暮らしを重ねていく中で大切に慈しんできただけだ。
彼女もそうしてくれた。
私たちは決して金持ちでなんかない。
でも、自信を持ってこれは言える。
私にとって彼女以上の女性はいない。
それは作ってきたものであって、最初からあったものではない。

ミシンがカラカラと軽い音で回っている。
男の子が3人、部屋の中で走り回っている。
10年前には何も無かった風景だ。
この風景を失いたくない。
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Author:VRAI
職業 :髪結いの亭主
子供 :4人(全員男の子)
思想 :危険
性格 :プッツン+猪突猛進型
趣味 :喫茶店で歩いている女性のお尻鑑賞
収入 :食べてはいけるけど将来は不安
幸福度:★★★★☆

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